稲の倒伏(9/11)

田んぼの稲穂も黄金色になるといよいよ刈り取りが始まります。
私の田んぼは、葉がまだ青みが残っておりますので
来月に入ってからの刈り取りとみております。
草刈り4

稲穂がしっかり実ると、自然と、頭が重くなり、こちらにおじぎををしているように見えます。
実るほどに深々と垂れてくれるので
『こちらこそ実ってくれてありがとう』とこちらも深々とお辞儀で返します。
草刈り3

さて、ただ、実り過ぎも良くはありません。
私たちも実生活でおじぎを限りなく深くし過ぎると前かがみになり、前に倒れてしまいます。

そもそも、なぜイネは倒れるのか?

原因はいくつか挙げられます。
?肥料のやり過ぎ。
草丈が伸びすぎてしまい、実った頭を支えきれない。
よって風雨の影響を受けやすくなる。
窒素を減らしてやること。

?中干し(田んぼの水をきって、根に酸素を送り、根の成長を促すこと)が満足でなかった。
柔らかな土壌を水をきることで固め、稲が倒れることを防ぐ。
水がなくなることで稲の窒素吸収を抑制することができる。

?病気
紋枯病という病気で、稲の株元から徐々に上に進行し茎を犯し、倒伏の原因になります。
この病気は、梅雨期の温度が高く、夏の高温が続くと発病が増加します。
また、この菌は土の中で越冬し、翌年の代かきでまた地表にあらわれ、その年、植えた苗に着きます。
前年に発生が多いと感染源の菌核形成が多く残り、翌年の発生を助長します。
 対策
・稲刈りが終わった後も畦畔雑草を除去する。
・窒素の多様を避ける。
・水際部に初期発生を確認したら幼穂形成期頃から乳熟期にかけて 薬剤散布を実施する。

など他にも原因は挙げらますが、そこいらがおおまかなところかと。
ただ、この時期に激しい豪雨、台風がきてしまったら一溜まりもないです。
きっとどこの米農家さんも
ラジオやテレビで見聞きする
『フィリピン沖で発生した…』とか
『なんとか島沖で発生した…』とか
そのフレーズにヒヤヒヤされているのでしょうね。

どうか今年もそれてくだされ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました