三種町の奥深くに房住山という400mほどの山があります。
その山には、とある伝説が残されていて、それがまた興味深いのです。
遡ること1200年以上も前のお話。
朝廷に従わない坂東以北の地を坂上田村麻呂を
征夷大将軍として討伐軍が朝廷より派遣されます。
各地で抵抗する豪族、村の首長たち、
ここ秋田でも激しい攻防は続けられました。
各地でゲリラ戦を繰り返し、11人の猛者が討伐軍を相手に活躍、
なかでも長面3兄弟に討伐軍は手を焼いたようです。
三兄弟の名は、
兄の名を阿計徒(あけと)丸、次を阿計留(あける)丸、その次を阿計志(あけし)丸といったそうです。
この三人、力も凄いですが、抜群の顔の長さをしていたそうです。
顔の長さなんと長さ、一尺三寸
一尺三寸 = 39.3939394 センチメートル
成人男性平均が24〜25センチといったところですから
かなり長い!
いや、でかすぎ!
結局、多勢に無勢、三人は朝廷に屈してしまいます。
でもきっと心は屈しなかったはず!
彼らが通ったであろう道を噛みしめながら歩きます。
ほどなくして立て札が
『台倉の坂』またの名を
『ババ落とし』
ここから二つのルートを選ぶことができるですが、その右のルートには
『姥捨て山』の悲しい伝説が残されているそうです。
行く先々で、観音様が置かれている。
その総数なんと33体。
1時間半ほどで山頂へ到着
中央先には、男鹿半島が見え、秋田県の鼻のような尖がった形を目視できます。
日帰り登山にちょうどいいですね。
しかし、郷土にこんなユーモアなヒーローがいたなんて…
まだまだ掘り出せそうです三種町。
アクセス
?三種町の上岩川地区と上小阿仁を結ぶ県道沿いを上小阿仁方面へ
?左側に朱い立派な鳥居が見えてきます。
?その鳥居をくぐってどこまでも登って行くと
?滝ノ上コース入り口です。
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