こんばんわ
じゅんさい太郎です。
今日は、安藤食品のある『泉八日』その地名の由来についてのお話。
昔、この集落に数件の農家が住んでいた。この百姓の中に
妻や子に優しくご近所付き合いも良く、ほめない者がいないくらい働くことに一生懸命だった男がいたそうな。
ある日、この働き者の男が珍しく日の高いうちに家に帰ってきた。
酒臭い息をはき、ベロンベロンの千鳥足である。
妻が『どこにそんなお金があったの?』もう何を聞いても『うるさい。』というだけで一切話してくれなかった。
ふだん働き者の夫が、たまに好きなお酒を飲んだのだからと、
妻はそっとしておいてやった。
しかし、それ以来は、来る日もの来る日も酔っ払って帰ってくる。
『お金もないのにどうして??』妻は不思議でしょうがなかった。
今まで誰の田畑にも負けない作物が採れていたこの家の田畑は、
草が生え、一面草だらけ。
ある朝のこと
思案に余った妻は夫が家を出ていくとそっとその後をつけてみた。夫はある林の前にくると、あたりを十分に見回してから、
そっと林の中に入って行った。
そこは松や杉が茂り、昼もうす暗いところであった。
夫がつけたらしい足跡を辿ってさらに森の中へとはいって行くと、やがてまわりに香ばしい酒の匂いが漂う場所にでた。
見ると太い杉の根方に小さな泉があり、それはまぎれもない酒の泉であった。
妻は考えた。この酒のために自分たち家族はもっともっと苦しい生活になるだろう。いっそなくなった方が…
そこで、何食わぬ顔で家に帰り、赤子のおしめを持ってまた酒の泉の所へ向かった。
『神様、この酒がある限り夫はなまけ者になり、一家は救われません。どうぞこの酒の泉をただの水の泉へ変えてください。』
と一心に祈った。
けれども泉はやはり酒の泉であった。
妻はそれから毎日毎日おしめを泉に入れては『水に変えてください』と神様に祈り続けた。
次の日も、また次の日も…
おしめ洗い8日目。
妻がいつものようにおしめを洗っていると
『あら?匂わない?これ水だわ!』
ついに酒の泉は一夜のうちにきれいな真水へと変わっていたのだ。
妻のお祈りを神様は聞き届けて下すったのだろう。
その後、何も知らない男は水に変わった酒に落胆するも
その後、以前同様、勤勉な男へ戻り田畑で汗を流し家族と平穏な生活を送ったという。
めでたしめでたし。
よって、
酒の泉が八日湧いたことから『泉八日』という名がつけられたそ
うです。
今では、泉は枯れてしまったが村の中に湧泉神社として
子供たち、老人たちの集いの場となっている。
安藤食品はここから30メートル先にある。
え?私、じゅんさい太郎がその男の末裔じゃないかって??
たしかにお酒好きだけどねー♪
ただ、勤勉じゃないから違うだろうな〜♪
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