こんにちは、今回じゅんさい次郎が勝手におすすめするのは大仙市、刈和野地区の刈和野大綱引きです!(詳しい地図はページの最後に)
長さ200m!重さ20トン!の大綱を数千人で引き合う熱狂のお祭りです。
私、じゅんさい次郎が初めて見た時は6000人以上が参加していて、つまり3000人 VS 3000人の綱引き合戦だったのです。すごい!
しかも誰でも参加OK!地元の人も観光客も一緒になって一心不乱に綱を引きます。こう聞くと和やかにレクレーション気分の綱引きかなーと思われるんですが、とんでもない!みんな本気!超本気!
綱をつかんだ瞬間からチームの一員、謎の一体感と興奮に包まれます!しかも勝敗はどちらかがあきらめるまで!
例年20分以上本気綱引きが繰り広げられるのです!あの光景を目にしたら誰だって「見学してる場合じゃない、俺も綱を引く!!」っていう気分になっちゃいます。
それでは刈和野大綱引きの様子を写真と共に紹介していきす!
刈和野大綱引きは毎年2月10日に秋田県大仙市、刈和野地区で開催されます。
上町(二日町)と下町 (五日町)の二つに分かれ、綱引きで戦います。
ちなみに僕は下町(五日町)側に入って綱引きに参加しました。
なぜ下町にしたかたいうと、歩いていると見知らぬおっちゃんに「軍手もってるが?」と話かけられ、「持ってない」と答えると
軍手と赤いハチマキを手渡されたからです。
赤が下町のシンボルカラー!赤のハチマキをまいた瞬間、下町チームの一員なのです!
町のところどころに軍手配布所があったりします。両軍とも一人でも多く自軍に参加して欲しいのです。上町のシンボルカラーは黄色、どちらのハチマキをまくかはあなた次第です!
綱引き当日、夕方ごろになると上町の雄綱と下町の雌綱を結び合わせるために若者が集まってきます。
雄綱と雌綱を結び合わせるにはどちらかの綱を前方に繰り出さなければいけないのですが、どっちが綱を繰り出すかで、ひと悶着おこります。
上町若者A:「ジョヤサ」(そっちの綱から出せや)
下町若者B:「ジョヤサ」(は?出さねーし、っつーかそっちから出せや)
上町若者A:「ジョヤサ」(は?さっさと出せって!)
下町若者B:「ジョヤサ」(だがら、そっちからだせや!)
みたいなやり合いが続き、もみくちゃになります。
みんな「ジョヤサ」「ジョヤサ」しか言いません。カッコの中は僕が勝手に意訳しました。
まぁまぁまぁ、みたいな感じで一旦治まります。
が、しかし、またどちらかともなく
「ジョヤサ?」
「ジョヤサ!」
「ジョヤサ!!」
「ジョヤサ!!!!」
そしてもみくちゃに!これが何回も30分ぐらい続きます。そうそう簡単にはいかないのですな〜。
そしてようやく折り合いがついたところで綱合わせです。
雌綱の輪っかに雄綱を差し込み、ぐるっと回して結びます。
まずは雌綱の輪っか部分を立てます。
そして雄綱を差し込みます。すごく大きく、重いので、そう簡単にはいきません。
子供たちも綱引き開始を今か今かと待ちます。(※大綱にたくさんの細い綱が結び付けられているので、それを持って綱引きします。)
雄綱を雌綱の輪っかに通したら、ぐるっと回して結ぶためにぐわーっと雄綱を持ち上げます。すごい迫力です!下敷きになると死ぬので気をつけましょう。
蛇口結びというそうで、引っ張れば引っ張るほど固く結ばれるそうです。
建元と書かれたハッピを着た人たちが、綱引きを取り仕切る熟練者です。汗だくになりながら綱を結びます。
綱が結ばれると、あたりは緊張感と静寂につつまれます。
そして建元の合図と共に一気に熱気が爆発!大歓声と共に綱引き開始なのです!
いきなり始まるのでビックリします。そして興奮します。
静寂から一瞬で数千人がテンションマックスになり、叫びながら一体となって綱を引くんです。すごい!
提灯をもった人が綱の上に乗り、「ジョウヤサノー」の掛け声にあわせて提灯を振るので、それにあわせて綱を引きます!
これみんな綱引いてます!しかもみんな本気です!
「ジョウヤサノー!」
引けーーーーー!
「ジョウヤサノー!」
引けーーーー!!!!
戦況を見ながら綱の上から指示がだされます。
通りの両サイドには足場が組まれていて、その上にも提灯を持った人が立ち、提灯を振って合図を送ります。
序盤は僕も参加した下町が優勢!じわじわと自陣へと引き込んで行きます!
しかし中盤で形勢逆転、20トンの綱に3000人がしがみついて全力で引いてるのにズルズルと上町方面へ引きずられていきます。
この重さでこの人数なのに信じられないぐらいズルズルと引きずられます。ヤバい!
すると綱上から大きな声で指示が飛びます「広がれー!座れー!!」。
綱を持ったまま広がって座り込み、相手の猛攻を耐える陣形を組みます。
効果はてきめんでズルズル引きずられてたのがピタリと止まります。そしてしばしのこう着状態、逆転を狙ってタイミングをはかります。
さぁ、全員の力をふりしぼり、逆転に向けて全力でいくぞ!「ジョウヤサノーーーー!!!」
しかし、上町の勢いは止められず、また徐々にズルズルと上町方面に引きずられはじめ、そのまま、上町の勝利で約30分の熱戦は幕を閉じたのでした。悔しい!
勝った上町はみんなで万歳!本当に嬉しそう。ちなみに上町が勝てば米の値が上がり、下町が勝てば豊作になると言われています。
一方、負けた下町では、真っ白に燃え尽きちまった人などが。
本気で喜び、本気で落胆、悔しがる姿にこの祭りにかける人々の思いと本気度を感じて感動しちゃいました。いつかまた下町で参加してリベンジしたい!
綱引きには誰でも参加できるので、是非参加して、興奮と一体感と非日常感を楽しんでください!
注意点としましては、綱引きは中心付近は小さいお子さんにはちょっと危ないかもしれないので、小さなお子さんがいる場合は綱の端っこの方が安心して楽しめると思います。
寒いので厚着してきた方がいいと思います。始まると暑いですけど…。
ズルズル引きずられるので動きやすい恰好で、すべりにくい靴で、軍手や手袋もあった方がいいと思います。
車で行く場合は秋田自動車道西仙北インターより車で10分ぐらいです。会場周辺は交通規制で進入禁止や一方通行があるので要注意!
駐車場や日程は大仙市のホームページでチェック!
電車を利用する場合の最寄駅はJR刈和野駅、綱引き会場まで徒歩5分ぐらいです。
刈和野大綱引きの場所→グーグルマップで見る
最寄駅はJR刈和野駅。
車の場合は秋田自動車道西仙北インターより車で10分。会場周辺の交通規制や駐車場は大仙市のホームページで要チェック!
→秋田県観光情報一覧に戻る(←じゅんさい次郎が勝手におすすめ!)
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